パートで介護職の仕事をしている場合には、何らかの問題が発生する場合があります。よくあるタイプの問題の場合には、決められたしっかりとした対処法をとることで問題を解決できる場合もあります。要介護者の自宅まで出向いて行う介護職の場合、問題になることがあるのが、介護の仕事として任された仕事以外のことを家族の人に頼まれることです。基本的には介護の仕事は契約によって定められた内容の仕事を行うことなので、契約の範囲外の仕事をする義務は生じません。例えば、要介護者のために食事を作ることが介護職の仕事になっている場合でも、一緒に暮らしている要介護者以外の人の食事まで作ることは、介護職の仕事には含まれていません。
しかし、現実の問題として介護職の仕事をしていると、こうしたタイプの要求を要介護者の家族から受けることは起こりえます。このような問題が生じたときに改善策として行うのは、家族としっかり話をすること。介護職は家庭の便利屋ではなく、「あくまで介護を必要とする人の介護をすることが仕事である」ということを、十分に説明する必要があります。家族の食事まで作ることを要求された場合でも、それが契約の範囲外の行為であるということを相手に熟知させることで、こうした要求が再び出されるのをやめさせることができます。ただし、それが正しいことであっても、あまり強く出ると相手の反感を買うので、あくまで冷静に話し合うことが大切です。